2007年12月7日金曜日

インドのトリック


インドのトリックから抜け出せません。
怪しいと思った人はほぼ怪しいです。それを承知でバラナシからネパール・ポカラまでのバスチケットを買いました。その日に行くしかなかったので。
今回の怪しい人物。何が怪しいかというとまずこのツアー会社のボスが酔っ払っています。迷惑なことにそのボスが直々に説明してくれるのです。さらにチケットが無いのです。そして信じろと言うのです。
そして怪しいところに一度入り込むとなかなかその流れから抜け出せません。
バラナシから国境のバス、国境の宿での休憩、国境からポカラまでのバスがセットになったものです。バラナシから国境までデラックスバスに乗るという話だったのに実際に乗ったのはローカルバス。途中停車を繰り返し未舗装の道路をすごいスピードで走るものだからタイヤはパンクするし、何度閉めても振動で窓が開くし。寒い中、震えそうになりながら着いた国境は12時間後の朝8時。
信じろとは言われたものの、さあこれからどうなる?とバスから降りると、おじさんが「待ってたよ。宿へ行くぞ!」とやたら調子良くサイクルリキシャーに乗せてくれます。寒そうにしていると「チャイを飲むか?」と気を遣ってくれます。チャイを飲んでからだが温まったところでなぜか支払いは3人分私達持ちです。そして宿へ着くとなんとリキシャー代を請求してくるのです。私達はバラナシからポカラまでのすべての料金込みで支払い済みでした。でもこのおじさん、それとは関係なくものすごくスムーズに隙間に入ってきただけでした。今のところ一番スマートな詐欺師です。
そして少しでも早くここの宿で休みたいと思っていると、この宿のオーナーからポカラの宿の勧誘が始まります。ここでもまた...とあきれていると、2人で1泊250ルピー(500円)というので勧められる宿に決めてしまいました。
そして、「デラックスバスというのは国境からポカラまでのバスのことさ」と最後まで自分の嘘を認めなかったツアー会社のボス。国境からポカラまでのバスも紛れも無いローカルバスでした。大嘘つきです。
さらに8時間かけて着いたポカラ。宿へ着くと早速、紹介通りのオーナーがものすごく勝手に私達のポカラ滞在旅日程を組み始めます。もう本当に勘弁してくれませんか。という気分です。24時間の移動で疲れているし、おなかは減っているし、シャワーも浴びたいし。「考えて明日返事します」と言うと「なんで日本人はみんな考えるのが好きなんだ?10分やるからここで話し合いなさいよ」的な押し付けがましさです。
「とにかくおなかがすいてるから何か食べたい!」と言うとホテルのレストランメニューを出されて「部屋に行く前に決めていきなさい」。さらに、インドとは違ってネパール人は親切でしているんだよ的な事も。よく言えたものです。
案内された部屋は、話とは違ってテレビはありませんが特に悪くはありません。ただ、今日は暗くてわかりませんが約束通りのヒマラヤ山脈マウンテンビューなのでしょうか。この流れでは期待できません。
そして寒い夜、部屋に暖房はないし少しでも暖まろうとしたシャワーは暖かいお湯が出ません。第二回宿代え決定です。


写真上は国境からポカラまでのローカルバスです。インドのローカルバスよりもまだきれいです。

写真下が尊敬する詐欺師のおじさんです。

2007年12月6日木曜日

インドという国


私達を静かに放っておいてくれないバラナシ。でも、日の出の頃のガンガーでは神秘的な素敵な空気を垣間見ることができました。
ガンガーでは日の出とともにヒンドゥー教徒達の沐浴が始まります。
私達は朝霧の濃い中、ガンガーの対岸からの日の出を待ちます。手漕ぎのボートに乗って川へ出ます。水は透き通っているわけでもなくきれいとは言い難い濁りがあります。川の流れは感じられず、水面はぬるぬるっと光っています。川は動いていないような気配です。
日の出前、辺りは濃い霧の為に何も見えなくなります。少しずつ鐘の音や沐浴をする人達の気合い入れの声やざわめきだけが聞こえ始めます。この時だけは信仰深い人々が集まる場所的な空気が前面に出てきてているようでした。洗い流されたようなこのままの気分でいたかったのに。
この神聖と言われる川の水面上でも、私達の近くまでボートで漕ぎ着けて執拗に花を売りに来る子供達やボートの上にみやげ物を並べて団体客に接近する人達がいます。
このあたりもインドでかんじる違和感です。
このおかしな違和感。最高の違和感は、ゴールデンテンプルという1tの金箔で覆われたお寺を訪れた時の事です。入場料というのは特に必要ないようです。ただ、手荷物やカメラなどは預けてから警察官によるボディーチェックがあります。そして、敷地内には必要以上かと思われるほどの警察官が銃を持ってあちこちにいます。
私達が行き先に戸惑っていると、お寺の関係者らしき人が声を掛けてきます。「中へ入りたいのなら靴を脱いでこちらへ来なさい」そう言って家族の名前などを聞かれお経のようなものを唱え何やらお祈りしてくれているようです。そして信者がそうしているように額に赤い粉を付けられ花を持たされ、「では、100ルピー(300円)」。どこか怪しいと思ってはいたものの、すぐ近くでずっと見ていた警察官2人も何も言わないしこれは間違っていないのかも?どっち?と信じきれぬまま、手に花は持っているし額に赤い粉は付いているし。ということで、ご利益があるかもねと先へ進む為に100ルピー払います。
次の入り口へ進む時、一人の警察官が「お金を払う必要はない。払ったらダメだ。」と言ってきました。え?!今頃?見てたのならその時に言ってよ。と不信感を募らせながら先へ進むと、次の入り口では、ひとかご30ルピーのお供えの花を買わなければ中へ入れないと花売りが言います。隣の警察官もうなずきます。さっきの警察官はもうお金を払ったらダメだって言ってたのに。このあとインドを出る私達はルピーを持っていないので「10ルピーしか持っていないからいいです」と帰ろうとすると、花屋警察官ともに予想以上に必死に呼び止めます。「じゃあ10ルピーで良し!」と訳のわからないやりとでまたまた深みに入っていきます。その後はいつのまにかついて来て勝手にガイドをして指図をするおじさんに泥団子のようなものを食べさせられる、というところまでいってしまいます。ここで倒れるわけにはいかないので、泥団子を吐き出し「100ルピー、100ルピー」というおじさんに背を向けて戻りました。必要以上にいる警察官なだけに私達のやりとりはだいたい何人かが見ています。でも一人を除いては誰も何も言わないのです。なんとなく笑っている人はいます。なんなんだこの警察官達は。
神聖な場であるはずのお寺にも自称ガイドがいたり、花代やらお祈り代やら意味ある正当なものかもしれないけれども、みんなあわよくば小遣い稼ぎをしてやろうと意気込んでいます。それをとがめない警察官。
インド独特の風潮なのだと思います。ヒンドゥー教の施しに対する考え方。施しを与えると得が積める。すると来世ではもっと幸せになれるという教えは、施しを与える側と受ける側となかなかなくならないカーストの間で都合良く解釈されているような気がします。みんなしたたか過ぎます。なぜか憎みきれません。
インドはものすごく奥が深い国のような気がします。

2007年12月5日水曜日

ガンガーに集まるひと


このあたりで一番大きな火葬場、マニカルニカー・ガート。絶えず煙が上がっていているそうです。
火葬場を見に行くというのも罰があたりそうな行為ですが、死にゆく場と生活の場が共存しているバラナシではその様子を見てこそのバラナシかと思います。
そのあたりへ近づくと、「その先は親族のみしか入れない。外国人はこっち。」と声を掛けてくる人がいます。そういう情報があれば、大切なことなので’写真撮影禁止’などと同じようにガイドブックにも載っているはずです。しかし、そういったコメントを見た記憶はありません。でももしかすると本当かもしれないし、ここは悲しみの場でもあるのでそうずかずかと足を踏み入れるわけにもいきません。そう思いながらも、なんとなく怪しいその人物を振り払って先へ進みます。するとまた「その先は親族のみ。尊重してください。外国人はこっち。」と声を掛けてきます。建物の2階に上がると、自分はこの火葬場で働く者だと言って簡単な説明をしてくれます。そして噂に聞いていた薪代を請求されます。150ルピー(450円)です。
ここで火葬されガンガーに灰を撒いてもらう為に全財産をはたいて遠くからやって来る人達がいる。火葬場近くにある、死期の近い人が死を待つ為の家がある。そんな話を聞いていたので、本当に薪代として寄付されるのならかまいません。しかし、薪代のトラブルが多いという話です。この人は本当にここで働く人なのか、薪代はちゃんといくべきところにいくのかさえわかりません。
生と死のあるガンガーでは、今までにない何かかんじるものがあるかもしれない。とどこかで信じていました。しかし、この地ではそんな深いことを考えるまでに至りません。というか、そんな気分に至る前に解決していかなければならない問題が次々と湧き出てきます。お花を買ってとついて来る子供達。施しをと寄ってくるおばあさん。ボートに乗らないかと言ってくるお兄さん。薪代をお願い!と言うおじさん。誰が本当で何が本当なのかわからなくなります。
神聖な場であると同時にここにいる人達の生活の場でもあります。そこへ訪れる観光客は生活がある人達の収入源でもあります。生活の場である限りこういう状況になってしまうのはある意味仕方のないことかもしれません。
でもなんとかして静かな気分でガンガーをみつめたいものです。

2007年12月4日火曜日

聖地へ


夜行列車の窓から見える朝の景色はこれもまたインドです。
朝もやの中、ところどころに火がありその火を取り囲むように数人が集まっています。朝食の準備なのか湯気があがっています。原っぱでは、てんてんと人がしゃがみ込んでいる姿があります。朝の用足しです。そしてその向こうにくじゃくの姿を見ることもできます。
大自然のなかのインドを見て、バナラシ到着です。
バナラシはこれまでと比べると比較的排気ガスなどの大気汚染が少なそうです。そこで思いました。耐えられないのは排気ガスなどの人工的な公害臭です。生ごみや糞尿の臭いはまだなんとかなるものです。とはいってもここは聖地なだけあって(?)牛の数がとても多いです。そして道路の中央分離帯の上で、その牛糞を丸く平らな形のまま乾燥させています。ずらっと並んでいます。
この牛を動かすのに、インドの男性は気合の入った掛け声を掛けているようです。効果があるのかないのかはまだいまいちわかりません。この掛け声は牛に限らず人やリキシャーに対しても同じです。そして、細い路地にまで牛が進出しています。そこに4頭も連なって横たわられると、初心者の私達はお手上げです。回り道です。
バラナシを流れる川。ガンジス川。こちらではガンガーと言います。ヒンドゥー教徒の聖なる河です。沐浴をします。この川沿いにはいくつかの火葬場があります。お墓をつくらないヒンドゥー教徒は、ここで灰になってこの川へ流されることを幸福としているそうです。焼くことのできない妊婦や子供の遺体などは重石をつけてそのままガンガーへ沈めるのだそうです。その川の傍では洗濯したりからだを洗ったりと日常生活の場でもあるという事です。

ものすごくゆったりとした生活と川の光景がひろがっています。





2007年12月3日月曜日

夜行列車で


次の移動の為に一旦戻ったデリーの街のきれいなこと!
初日は衝撃的だったこの街に安心感さえ覚えます。ほんのつかの間ですがそう思えるようになってしまいました。でもインドのこの環境でも良いと思える日は来ないと思います。やっぱりおかしいです。
そして、ヒンドゥー教の聖地バナラシへ向かう為に夜行列車に乗ります。いつの間にか走り出したかと思うといつの間にか停まり、暗いインドの夜をじーっと走り続けます。
窓の外は真っ暗です。線路沿いでは、ところどころに人の生活の場があります。裸電球のあかりが見えます。何かを燃やす炎も見えます。テント生活の光景も多く見られます。その光景を列車の小さな窓から、列車の振動を感じながら眺めていると無声映画でも見ているような気分です。楽しいわけでもありませんが、淡々と時間が過ぎていく感じがします。
そして、列車内をまわるチャイ(ミルクティー)売りの「チャイチャーイ!」という掛け声を聞きながら眠りにつきます。


写真下はサイクルリキシャーで下校する子供達。

2007年12月2日日曜日

タージマハル!


太陽に照らされる大理石のかたまりは、確かにかっこいいです。
タージマハルは17世紀、愛する妃の為に作られた大理石のお墓です。
その門をくぐると、そこにたどり着くまでの異臭を放っていた街とはかけ離れた世界が広がります。乾燥地帯でありながら芝生も整えられています。タージマハルの裏にはゆったりとした河が広がります。オアシスにたどり着いたような気分です。
砂埃のせいなのかスモッグのせいなのか、青空の下でもくっきりとした印象にならないタージマハルは、逆に神秘的です。
建物には、草花をモチーフにデザインされたところがところどころ見られます。大理石にそのまま彫ってあるようなものだったり、色を塗っているように見えるものは色の付いた石を切り抜いてはめ込んでいるようでした。
今日は日曜日という事で、たくさんの人出です。世界的な観光地というのに圧倒的にインド人らしき人が多いです。小学生や中学生くらいの制服着用の社会科見学のような団体もいます。入場料もインド人を支えています。インド人20ルピー(60円)、外国人750ルピー(2250円)です。
それからアーグラー城。ここも頑張って芝生が整備されています。緑が豊かでリスがあちこちで動き回り、インコ・キツツキなどの鳥も飛び回っています。美しい自然保護区のようなかんじです。そんななかに宮殿がいくつかあります。16世紀のものです。
こちらの建物の特徴として、風を通す窓が多く見られます。もちろんそこにも草花のデザインがなされています。派手な色づかいはありません。ヨーロッパの建築物のような豪華賢覧な派手さはありません。でも緻密でシンプルなつくりは、その当時の権力や力の大きさを想像させてくれます。
そして天上界から下界へ戻り、今日もカレーです。この街では食の安全策として、わりと欧米観光客の集まるお店選びをしています。


写真下はタージマハルの大理石の上で走り回る子供達。みんな靴を脱いであがらないといけません。

2007年12月1日土曜日

タージマハルの街


エアコンの調整のきかない寒いデラックスバスに揺られて6時間。タージマハールの街、アーグラーへ着きました。
宿の屋上からはタージマハールが見えます。歩いても5分ほどでタージマハールへ着きます。
ただこのあたり、今までの街よりも数段上をいっています。街中のごみと流れない溝の汚水と異臭と牛とサルと...。
タージマハール周辺がこうなっているとは。今日の一番の驚きです。