2007年12月4日火曜日

聖地へ


夜行列車の窓から見える朝の景色はこれもまたインドです。
朝もやの中、ところどころに火がありその火を取り囲むように数人が集まっています。朝食の準備なのか湯気があがっています。原っぱでは、てんてんと人がしゃがみ込んでいる姿があります。朝の用足しです。そしてその向こうにくじゃくの姿を見ることもできます。
大自然のなかのインドを見て、バナラシ到着です。
バナラシはこれまでと比べると比較的排気ガスなどの大気汚染が少なそうです。そこで思いました。耐えられないのは排気ガスなどの人工的な公害臭です。生ごみや糞尿の臭いはまだなんとかなるものです。とはいってもここは聖地なだけあって(?)牛の数がとても多いです。そして道路の中央分離帯の上で、その牛糞を丸く平らな形のまま乾燥させています。ずらっと並んでいます。
この牛を動かすのに、インドの男性は気合の入った掛け声を掛けているようです。効果があるのかないのかはまだいまいちわかりません。この掛け声は牛に限らず人やリキシャーに対しても同じです。そして、細い路地にまで牛が進出しています。そこに4頭も連なって横たわられると、初心者の私達はお手上げです。回り道です。
バラナシを流れる川。ガンジス川。こちらではガンガーと言います。ヒンドゥー教徒の聖なる河です。沐浴をします。この川沿いにはいくつかの火葬場があります。お墓をつくらないヒンドゥー教徒は、ここで灰になってこの川へ流されることを幸福としているそうです。焼くことのできない妊婦や子供の遺体などは重石をつけてそのままガンガーへ沈めるのだそうです。その川の傍では洗濯したりからだを洗ったりと日常生活の場でもあるという事です。

ものすごくゆったりとした生活と川の光景がひろがっています。





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