2008年1月25日金曜日

戦利品。


飲茶にはついつい夢を抱いてしまいます。
たくさんのもわもわの湯気で蒸された小さな蒸し器。熱々の飲茶。少しずつ好きなものを選んで食べる楽しさがあります。デザート代わりの飲茶があるというのも楽しみのひとつです。
常に夢は抱いているものの、いつもまあまあの満足度でお店を去ることになります。
それでも懲りずに飲茶を欲してしまいます。
それが香港ともなればこれを食べないわけにはいきません。
香港へ着いて早速食べに出かけた飲茶のお店。さほど美味しいわけでもなくお店がきれいなわけでもない。なのに値段が高い。
香港でもこうなのかな。飲茶ってこういうものなのかな。と、飲茶に対する幻想を捨てようかと思いました。
しかし、やっと巡り逢いました。
しかも、ちょっと刺激が強すぎです。
まず、店内へ入った時から勝負は始まります。満席大混雑の店内で自分で席を確保しなければなりません。店内で立っている人達は、席を確保しようと目をぎらぎらさせています。そんな中、もうすぐ食べ終わりそうな人達を探し出し、傍で待ちます。中国人との競争です。
席を勝ち取ったら、慣れない作法を見よう見真似でやってみます。作法というか習慣のようなもので、自分用の食器類をお茶の入った小さな器で洗います。
食器類があまりきれいではないので、こういう習慣が生まれたそうです。昔ながらのお店では、こうして食器類を洗う人もいるそうです。今回のお店「蓮香樓」では、ほとんどの人がそうしていました。
それからついに飲茶です。飲茶を載せたワゴンがまわってくるので、その中から好きな飲茶を選びます。積まれた飲茶。近くに来る頃にはなくなっていたりと、みんなのすごい食欲ぶりが表れています。
ワゴンが近づき、とりあえず中国人に負けないようにあれもこれもと選んでしまうと、あっと言う間に満腹です。しかも美味しいです。勝手に勝利を得た後の飲茶は最高です。

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