2007年12月28日金曜日

戦争


ベトナム戦争。私が生まれた頃には戦争は終わっていますが、その後の人体への影響というのは日本での被爆と同じように問題になっているようです。
戦争証跡博物館へ行きました。戦争に関する生々しい写真がたくさん展示されています。枯葉剤の影響で正常に成長できなかった胎児のホルマリン漬け。捕虜の監獄の再現や断頭台、拷問方法の説明など。残酷すぎる事実ばかりです。
一方、屋外には戦車や戦闘機が展示されています。これらをバックにポーズをとって記念撮影をする人もいます。
昨日行ったクチ・トンネル。ホーチミンから70km程のところにある、戦争中に使われた地下道です。小さなクワと竹のざるで掘り出したそうです。ベトナムの人々がいかに団結していたか想像できます。
B52の爆撃跡。林に仕掛ける罠や戦車の展示。流れに沿って歩いて行くと最後にお土産屋と射撃場があります。ものすごい音で銃声がしています。でもこの流れで射撃をしたいとは思えません。
たしかに、ちょっとエンターテイメント的なつくりだとも感じます。地下トンネルを通ったり。戦車が展示してあるところでは子供達が大興奮で戦車に登って行きます。ここでも写真撮影。
なんとなく写真を撮ることに違和感を感じてしまいます。
私達も実際に地下道をくぐってみたり写真を撮ったりしています。サラエボで銃弾痕も撮ってきました。
でも、少なくともこういった負の遺産の前で笑顔はないんじゃないかなと思っています。
サラエボでは戦争の跡を公に探すことさえはばかられたのに、ここではかなりアピールしているような気がします。
日本も唯一の原爆を落とされた国です。広島、長崎。改めて訪れたい気分です。

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