2008年1月17日木曜日

棚田で追いかけっこ


犮脊棚田。このあたりは少数民族が暮らす地域です。
家屋も木造です。昨日泊まった宿も木造です。上の階の足音はダイレクトにぎしぎしと大きく響くし、人の話し声もそのまま通ってきます。どこもかしこも隙間だらけのような気がして、寒さを一層感じます。
そして、この宿の周辺の棚田を2時間ほど散策します。遠くの方に人影が見えます。私達が近づくと「フォト、フォト」と写真撮影を求めてきます。どうやら民族衣装で観光客を待ち構えていた、少数民族のヤオ族のようです。
彼女達は一生髪を切らないらしく、長い髪が特徴です。せっかくなので写真を撮らせてもらいました。押しも強かったので。すると6人の女性がきれいに頭に巻いていた髪をほどいてクシをいれる姿を披露してくれます。そして器用にまた元のように頭に巻きつけます。20元(300円)です。
写真撮影会が終わると、今度はお土産品を売りにかかったのでその場を立ち去りました。
それからしばらく歩いて、棚田の景色を眺めようと立ち止まると、先ほどのヤオ族の女性が2人、ぴたりと後ろについて来ているのです。まだ売りにかかる気です。
彼女達から逃れ先へ進むと、またヤオ族の女性が。一本道のはずなのにいったいどうやって先回りを。と思ったら、先ほどとは別のヤオ族です。彼女達が中国人団体に狙いを定めた隙に私達は逃げ切ることができました。
ヤオ族との追いかけっこをしつつの散策ですが、その景色はこの世のものとは思えない、あの世的な空気が漂っています。棚田に水が張る季節や緑が青々となる季節はさぞかし素敵だろうと思います。
棚田のパンフレットには’天国への道’と書かれてあります。
標高1000m近くまで続く急傾斜の棚田は、なぜか不思議でどこが地面なのかわからないような錯覚におちいりそうです。

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