2008年1月20日日曜日

続き。


香港まで寝台バスに揺られて11時間。日本に近づいてきました。
昨日までお世話になった老寨山旅館では、ごはんに鍋がつきものでした。
昨日も「ごはんですよ~」の声で部屋の扉を開けると、1階で準備されている鍋の湯気が2階の廊下にまでもわもわと漂ってきます。
そして、昨日はその匂いが鶏でも豚でも牛でもないのです。
恐れていたことは犬鍋となって現れました。その匂いをかいでしまった時点で、もう犬を食べたも同然と覚悟を決めました。
というのも、匂いというのは空気中に漂う分子を吸い込むことなので、匂いを感じた時点でからだの中に入ってきている。という、不確かで偏った私の思い込みによると、すでに犬の分子が私のからだの中に入ってきてしまった。ということになります。
覚悟を決めたとはいえ、つぎ分けてみると4切れも肉が入ってしまったことに驚いてしまいます。
犬の肉というのは鶏肉などに比べると高価なものなのだそうです。滋養をつけるために食べられるそうです。
せっかくビンサイさんが用意してくれたごちそうなので、何の肉なのか考えないようにして食べました。隣では旦那が「地鶏っぽいね」などと言ってもりもり食べています。たしかにあまりけもののような味はしません。しかし。それ以上に味わう余裕は私にはありませんでした。
犬だろうと鶏だろうと同じことだと考えようとするのですが、なかなかそうはいかないものです。
犬を飼っている人へ。’ごめんなさい!’
なんとなくです。

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