2007年11月13日火曜日

まずはモンテネグロ


アドリア海沿岸の街、モンテネグロ・バール。予想していたよりもとてもきれいで都会的な小さなリゾート地です。
そこからバスに乗り換え、コトルという街へ移動です。アドリア海沿岸をくねくねとバスが走ります。小さなリゾート地が点々と続くきれいな道のりです。結局、60kmの距離を2時間かけてようやく到着です。
今日の宿は、バスターミナル近くで声を掛けてきた女性の勧める宿に決めました。宿というのはその女性のお姉さんの家です。コソボ地区の紛争でご主人とお兄さんを亡くしたお姉さんが、空いている部屋でゲストハウスをしている。という、バスで一緒だったドイツ在住の日本人男性のドイツ語通訳でした。笑顔がチャーミングな姉妹から、そんな話がされていたとは思いもしませんでした。
お姉さんは、おそらく60代くらいかと思われます。日本で戦争の話といえば約60年以上前にさかのぼります。当時の話ができる人達というのはそれ以上の年齢で、戦争をしたという事実を私達が身近に感じる機会はとても少ないです。
しかしそれに比べると、彼女達のいう紛争はまだまだ最近の出来事のようです。
ここコトルは中世の街並みが残り、小さな入り江と水がきれいな世界遺産の街です。現在は日本人団体客も訪れるようです。
一見、そんな観光地のようなおだやかな街です。反面、そこに生活している人達にとって争いはまだまだ最近の事だというギャップがとても受け入れ難い話でした。

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