2007年11月29日木曜日

インドの目




インドでの初列車です。
駅のホーム。やはりここも人であふれています。2等席待ちの人達がホームの地べたに座り込んでいます。列車がホームに入ってくると、その人の波がどっと動き出します。無理をしてみんなが列車に乗り込みます。車両と車両の間、列車の外のつなぎ目に座っている人達もいます。車両内の吊り棚に乗り込む人もいるという話です。もちろんそのままで何時間も移動という事になります。いったいどんなことになっているのでしょう。
私達はその隣の寝台車両の良いほうのクラスに乗りました。まわりは、ポーターに荷物を運んでもらえるような上流階級の人達やスーツを着込んだビジネスマンになれる人達と思われます。
今日訪れた300km離れたジャイプールという街への移動で、日本円にして1600円です。2等席だと200円ちょっとです。ファーストクラスと2等席では10倍以上の金額の差がひらきます。
それで安い席を求めてみんなが乗り込みます。
やはりカーストの為に、たとえば私達も利用するサイクルリクシャーの運転手にしかなれない人達もいるのだと思います。カースト制度は1950年に憲法で禁止されていますが、大都市の一部以外ではあまり変わらないというのが現状だそうでそうです。
そういった人達からすると、飛行機でやってきてデジカメで写真を撮っている私達はまた違った世界の人なのかもしれません。
また、10,20代の女性を今のところあまり見かけていません。このあたりの国ではまだ女性の地位が低いらしいのです。なので旅行に来ている女性というのはどいういった人なのかが気になるのかもしれません。じーっと見ている人は多いです。でもちょっと興味があるようで、自らカメラのフレームに入ってくる人や駅で働く若い男衆が写真を撮ってと言ってきます。旅行者が気になるのか、カメラが気になるのか、どのように写ったかが気になるのか。
そして一般の人はみんな優しい目をしています。草食動物のようなちょっともの悲しげな優しい目です。
とは言っても油断すると何かが起こりそうなこの国です。気は抜けません。
そして今日もカレーです。
美味しいです。インドではベジタリアン専門のお店を良く見かけます。このベジタリアンカレー、野菜だけとは思えない美味しさです。
それでもやっぱり飽きる日がくるのでしょうか。




写真下はデリー駅の職員さん達。

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