2007年11月30日金曜日

インド時間


ジャイプールから10kmほど離れたところにアンベール城という16世紀頃のお城があります。
ここへ行くのに、街中を走っている小さなバスを使いました。庶民の乗り物です。乗り心地が良いとは言えないバスにみんなぎゅうぎゅうで乗っています。
私達が乗り込んだのは最後のほうでしたが、運転手さんの指示で助手席を譲ってもらえました。もちろん立って乗っている現地女性もいます。外国人はある程度の位と同等とみなされるカースト制度の名残なのでしょうか。
申し訳ない気もしましたが、せっかく譲ってもらったので特等席からの景色を楽しみました。特等席といっても一番前の席ということで、シートなどはいたってガチガチです。
やはり乾いた土地が続きます。木々の緑も少ない地域ですが、南国でがんばるブーゲンビリアだけはかろうじて花を咲かせています。すると丘の上にアンベール城が見えてきます。ちょっと荒廃的で遺跡のような雰囲気もあります。
お城ではさっそく野生のサルが4匹現れて、期待以外のところで楽しませてくれます。
お城の中は外から見た雰囲気とは違い、なかなか素敵です。草花をモチーフにした絵が描かれいたり、モザイクの中に小さな鏡が埋め込まれていたりします。可愛いです。そして石で作られた窓は風は通すけれども乾燥地帯の強い日差しを防ぐという賢いつくりになっているようです。
また、他の国の昔々の建築物と同じように、ここでも修復作業が行われています。座り込んで何やら作業をしているようです。その様子を見ていると、このままで修復は終わるのだろうか、と思いつつもその時間の流れのようなものに変に和んでしまいます。
そして、今回の宿は時々牛舎の匂いが漂ってきます。宿の裏に、牛の寝床があるようです。まさにインドの街中で寝ている気分です。



写真下はガイドの説明を聞くインド人ツアー客。このアンベール城には外国人観光客は少なく、こういったインド人団体客を多く見かけました。








0 件のコメント: